なぜ、多額の借金をしてまで家を建てるのでしょうか?
家を建てる理由とは何なのでしょうか?
結婚をしたから? 家族が増えたから? それとも、家を建てるような年齢になったからでしょうか?
私はずっとこのことについて考えていましたが、残念ながら長年この疑問の答えを掴むことができませんでした。しかし、ある時お客様から簡単な言葉で教えていただいたのです。「家族のことを考えたら家を建てるのが一番良いんだ」と。
お客様のその一言から、家を大切に考える・大切に扱うことは、家族を大切に考える・大切に扱うことと同じ、つまり家は家族そのものなのだということに気が付きました。
今までにたくさんのご家族と出会い、18,788件の注文住宅とリフォーム工事に携わってきましたが、円満なご家庭は家がとてもきれいです。また、家を大切に扱っているご家庭は家族関係が良好であるように感じました。
人は家族のことを考えた結果、家を建てたり直したりするのです。そして、家について考えることで家族の役割(父親・母親・息子・娘・孫という役割)を再認識し、無意識のうちに家族の絆を深めていくのだと思います。
それでは、私たちはどんな仕事をしたら良いのでしょうか? 正確に・きれいに・ご要望通りに家を造ればそれでいいのでしょうか? もちろんそれらも大事なことです。しかし、お客様の家族の一員となり、時には家族の役割を認識するお手伝いをし、時には家族の絆を強める手助けをすることこそが私たちの本当の仕事なのではないかと思います。
建築という仕事を通して、お客様ご家族、そして私たちが幸せになれるようにとの願いを込め、全ての部門に“